2021年

年が明けました。喪中につき新年の挨拶は控えさせていただきます。
2020年から今現在までの変更点。

・通販を撤収しました
同人誌をALICEBOOKSさんに委託していましたが、この度すべて撤収しました。

・個人サイトを畳みました
ものぐさで放置したきりだったので、畳みました。レンタルサーバの挙動が不安定だった…という理由もあります。
このブログをサイトの代わりにしよう...ということで、簡単な案内の記事を書きました。トップに固定されている記事がそれです。

・ブログの名前を変えました
上記の変更に伴い、ブログの名前を「おしらせのゆりかご」から「うたゆり」に変えました。
「うたゆり」は「うたかたのゆりかご」の略称です。「うたかたのゆりかご」は同人誌即売会におけるサークルの名前であり、サイトの名前です。屋号みたいなもの。長いので略称にしました。

今後変更したい点。

・進捗ノートの補足的役割
進捗ノートに、折々の進捗をアップしています(私はとても忘れっぽいので、毎度何をどこまで描いたのかわからなくなるのです…)。それに加えて、その時考えていたこともここでまとめられたらと思います。

 

今後とものんびりお付き合いいただけると、うれしいです。

2020年を創作で振り返る

今年も残すところ数日となりました。2020年もたくさんの方々にお世話になりました。ありがとうございます。

こちらの企画に参加させていただきました。

 これを機に、2020年を創作に焦点をあて、振り返ろうと思います。
同人活動については、ひとつ前の記事(以下リンク先)にまとめてあります。

cradle.hateblo.jp


上記の記事はより企画のテーマ「創作と新型コロナウィルス」に沿う内容かもしれません。記事の途中から文字が小さくなっています。HTMLのタグを調べてみましたが、いまだに原因がわからず。読みづらくて申し訳ないです。

Q:ひるねむとは何奴か
A:イラストと漫画を描きます。4年前にコミティアでサークル参加デビューしました。以降、ラブコメやギャグなどを描き、不定期にコミティアに参加しております。作品は一部こちらでお読みいただけます。

www.pixiv.net

cradle.sitemix.jp

同人誌の刊行スピードは、一年に一冊出たら御の字。遅筆です。

2020年に描いたイラストはこちらにまとめました。

shinchoku.net

一部抜粋。

f:id:rebaniraotabe:20201228081043p:plain

f:id:rebaniraotabe:20201228081145p:plain

f:id:rebaniraotabe:20201228081201p:plain

背景までちゃんと描いている絵は、年のはじめで途絶えています。以降はカラーイラストの塗り方を忘れない程度に、ちょこちょこ描いています。らくがきが多い。

制作進行中の漫画
10月の終わり頃から、2019年4月以降放置していた漫画のペン入れをはじめました。過程はこちらに記録しています。

shinchoku.net

ネームと同時進行でペン入れをしているので、総ページ数は未定です。今のところ45ページのペン入れをしています(コマによって抜けあり)。トーン、効果等はまだ終わっていません。「とりあえず線画」の所存。

2020年に完成させた漫画については、こちら。

 今年は世間的にも私生活でも忙しなく、「このまま創作をやめてしまおうか」と思うこともありました。完全に筆を置く結果にならなくてよかったなと、今は思います。

以下は今年描いた漫画に関するよもやま話。

春先は、混沌とした世の流れに惑うばかりでした。まずは自分にできることをしつつ、自分の感情に振り回されすぎないように、自分に向き合う必要があると感じました。情緒不安定で家に引きこもり、それを家族やまわりの人にぶつけてしまう事態は避けようと。
そのために、タロットに手を出してみたり。手を動かし、未知の趣味を習得しようとすることは、けっこう気晴らしになりました。

 

ミカン漫画www.pixiv.net

みかん漫画を描いたのは、2月の終わり。私が主に描いているラブコメ漫画のキャラクターふたりは、いつまで経ってもそれらしい進展なし。それならいっそ、こんな時期だからこそ(?)、少しばかりイチャついてもらおうと思いました。

 

 仏像と敬称の話を描いたのは、8月はじめ。世の混乱に翻弄された私は、なぜかしきりに仏教関連の言葉を調べていました。目に見えるものに触れられなくなると、目に見えないものに触れたくなるのやも知れません。
お釈迦様曰く「生まれを問うことなかれ、行いを問え」。
さて、当方の創作には僧侶と、悪魔(サキュバス)が登場します。僧侶にとって、相手は生まれも育ちも魔界の悪魔。もし僧侶がそんな悪魔と「わりない仲」になるならば、僧侶は悪魔をどんな心持ちで見ているのか。ここらでひとつはっきりさせようじゃないか。そう思い至りました。

 

 井戸の円盤を描いたのは、8月の終わり。この作品は落語を聞きながらタロットを眺めていた時に、思いつきました。
落語の演題は、お気に入りの「井戸の茶碗」。井戸から出てきた茶碗の話ではありません。ある浪人が毎日使っていた湯呑み「井戸の茶碗」が、実は…というお宝鑑定団めいた、おめでたいお話です。
円盤は、その頃じわりとはまっていたSF映画の影響。
「NY東八番街の奇跡」もまた、お気に入りの作品です。なんだかあの映画の登場人物は、落語に出てくる「長屋の人々」のように見えます。
「歌声に反応する円盤」は、「未知との遭遇」から。
作中の円盤…ペンタクルは、タロットでは物質的価値観を表します。コインと表記されることも。形あるものの象徴。
落武者の幽霊や、悪魔が知らない未知の存在があるとするなら、どんなものかしら。私の頭のなかで、未知=井戸の茶碗(物質的価値が不明だったもの)=ペンタクル=UFO(円盤)という図式ができあがりました。つぎはぎもいいところです!未知と未知との遭遇を、描いてみたかった。楽しかったです。

 

 9月下旬に描いたのは、「オン・ステージ」というお話。当方の創作に登場する、猫みたいな悪魔(悪魔ブエルを参考にしています)のお話を、描きたく思いまして。彼の過去には既にちらりと触れていましたが、何分私の作風は勢い任せなもので…。も少していねいに描いてみたいと。それに加え、キャラクターどうしの関係性を深めつつ、悪魔の天敵である天使について、創作上の設定も盛りこみたかった。
次の話につながる短編です。これを描かなければ次の話に手がつけられない…と思いながら描きました。

現在、「とりあえず線画」マインドでゆるく進めているお話は、先述の僧侶が活躍する予定です。彼には他のキャラクター…落武者の幽霊や悪魔のような、ファンタジックな属性はありません。一応、「物に触れるとそれにこめられた心を知ることができる」という技能(?)はあります(サイコメトラーEIJI、好きでした)。まわりと比べると、決してバトルの面で強いキャラクターではありません。そんな彼がメインになるバトルものになりそうです。完成は年を跨ぎそう。ぼちぼちやっていくつもりです。

今年も創作を続けることができて、よかったなと思います。
実は、昨年の夏頃から「白紙を前にしても、描く気が起きない」ことに悩まされていました。おそらく心身の疲労が原因。大好きなことを楽しめないのは、とてもつらいです。「どうして好きなことなのにできないのだろう?」「私の『好き』はこの程度だったのか…」と、むやみに精神論に頼り、さらに悪循環に。
そこへ、突然のSTAY HOME。動揺しつつ、家でできる他の趣味を開拓するステップを経て、また創作ができるように回復してきました。

店頭で手に取った時は「これがあれば、しばらくは紙の心配をせずにたくさん描ける」とうきうきした、無地のノート。白紙が埋まらないまま、ぱらぱらめくっては「無駄な買い物だったかもしれない」とがっかりしていました。今、そのノートには、再びラフやらくがきが描かれています。
絵が描ける。うれしいです。

来年の抱負
構想したまま放置している話を描く。創作にチラッと登場させたまま放置しているキャラクターたちの話を、形にしたいです。それから、総集編2を(自分用に)作りたい。
具体的な数値や、イベント参加は設定していません。ゆるゆる楽しく、自分の「好き」の回復を見守りたいです。
「普通は」という殺し文句が通用しなくなった今年、私のなかにあった「かくあるべし」も淘汰されました。イベントありき、〆切ありきの創作から、「描ける時に描く」を繰り返す、さらにのんびりしたスタイルに変わりました。
なんだか、着ぐるみを脱いだような気持ちです。2021年は軽やかに「好き」「うれしい」「楽しい」と戯れながら、生きていきたいです。

同人近況

2019年末の時点では、 2020年は同人はお休みして鋭気を養うつもりでいました。

今年が、まさかこんな年になるとは。
まだ事態も終息したとは言えない状況。あって当たり前と思っていたコミティアが、存続の危機に陥るとは予想していませんでした。
微力ながらクラウドファンディングに協力させていただきました。とはいえ、明日もわからぬご時世。今後の活動のあり方はまだ明確には定まっていません。


SNSとは距離を置く予定でしたが、情報収集にはちょうどよいツール。さまざまな形で同人を継続しようとする試み、同人活動に携わる方々の創作へのなお熱い気持ちを知り、ごくほんのりとお力添えしながらこの半年あまりを過ごしました。不安のさなかにあり、イベントに行きた~~~い!という気持ちが自分だけのものではないと知れたのは、よかったなと思います。

夏からがたがたと体調を崩し、さらに創作はスローペースに。今年は現時点で「みかん」「井戸の円盤」「オンステージ」の計30ページあまりを描くばかり。どうも心身に不調を来すと、創作も芳しくないようです。養生大事。染みます。

これまでは、同人ありきの創作活動でした。イベントに参加を申し込み、〆切に合わせて作品を作っていました。イベント中止を受け、オンとオフのバランスを見直すことに。
まわりを見れば、創作者さんのスタンスも様々。同人誌をイベントで頒布しつつ、同じ作品をネットで公開している方もいます(ネット公開の旨はあらかじめお伝えした上で)。本、紙媒体を好まれる方がいる一方、ネットで見られるなら十分という方もおられるようで。

いつまでイベント中止や自粛が続くのかわかりませんが、作品を完結させたいという気持ちは、同人をはじめた当初から変わりません。遅筆ですが…(汗)
作品は生き物のよう。描くほどに思いもよらぬ方向に芽を出し、なるべく剪定してもニョキニョキ伸びます。それを必死にまとめたり、まとめなかったりしつつ、描いている当人は、時に楽しく、時に苦しく七転八倒しています。

話が逸れました。
作品はネットで公開しつつ、同人誌は記念的に少部数作り、代わりにグッズや短編などをイベントで頒布するのも選択肢のひとつかな?と考えています。今後の世の中と自分の状態を考慮して、ですが。

私はやはりイベントが好きです。ネットでは誰が自分の作品を読んでいるのか、いまいち実感がわきません。イベントでスペースにお越しくださる方を肉眼で確認しますと、「いらっしゃる…!」と実感します。半信半疑な子どもの元に、本当にサンタクロースが来たような気持ちです。ほんとにいたんだー!!!
だいたい寝不足(イベント前になると過度の緊張でナーバスになる)でヘロってますが、テンションはブチあがってます。

それも当たり前のことではなく、イベント運営さん、印刷所、医療関係者さま、多数の「顔も知らぬ名も知らぬ」方のおかげであったと、改めて思いました。お越しくださる方も、もちろん含めて。ありがとうございます。

私は「創作>>>>プロデュース」に偏りがちです。「どのように作品をアピールすれば、読んでくれる人と作品のマッチングがうまくいくか」、効果的な宣伝が苦手です。その辺のさじ加減が、いい歳していまだにわからない(手遅れかよ)。
自分の作品の拙さは嫌でもわかるので、「ダメだ!!こんなものを人目にさらしてはいけない!!」と悶え、はた目から見るとオメーは何がしてーんだよという醜態を…。すみません。
とはいえ、読んでくださった方が楽しんで、明るい気持になってくださるのは、やはり大変にうれしく、ありがたいです。
実はTwitterにて中華言語圏(台湾かな?)の方から、作品の一部を翻訳してシェアしたいですという申し出を受け、一部を翻訳していただきました。ありがとうございました。

 

 

 世界中どこもかしこも気の滅入る状況ですので、見かけた人がちょっと笑って元気になってくれたらいいなという気持ちで了承しました。かくいう私も、華語圏の方の「何でサキュバスが変身する時にいちいち排気ガスが出るの?(意訳)」というコメントに、ひとり腹を抱えて笑いました。ほんとだよ。何でだろうね。あのガス何なの。作者にもよくわからないよ。


そんな感じで、ちょっと笑ってまた生活に戻るような、気分のインターチェンジとかジャンクションみたいな場を作れたらいいなと思います。貧弱語彙力…。
非常にふわふわしたイメージかつ、場作り不得手ですが、少しずつそういう方向性に舵をきっていくかもしれません。まだ具体的に何をどうするのか、まったく決めてないのですが。ともかく、楽しむことを忘れないよう、過ごしていきたいです(小学生の作文か…)。