同人近況

2019年末の時点では、 2020年は同人はお休みして鋭気を養うつもりでいました。

今年が、まさかこんな年になるとは。
まだ事態も終息したとは言えない状況。あって当たり前と思っていたコミティアが、存続の危機に陥るとは予想していませんでした。
微力ながらクラウドファンディングに協力させていただきました。とはいえ、明日もわからぬご時世。今後の活動のあり方はまだ明確には定まっていません。


SNSとは距離を置く予定でしたが、情報収集にはちょうどよいツール。さまざまな形で同人を継続しようとする試み、同人活動に携わる方々の創作へのなお熱い気持ちを知り、ごくほんのりとお力添えしながらこの半年あまりを過ごしました。不安のさなかにあり、イベントに行きた~~~い!という気持ちが自分だけのものではないと知れたのは、よかったなと思います。

夏からがたがたと体調を崩し、さらに創作はスローペースに。今年は現時点で「みかん」「井戸の円盤」「オンステージ」の計30ページあまりを描くばかり。どうも心身に不調を来すと、創作も芳しくないようです。養生大事。染みます。

これまでは、同人ありきの創作活動でした。イベントに参加を申し込み、〆切に合わせて作品を作っていました。イベント中止を受け、オンとオフのバランスを見直すことに。
まわりを見れば、創作者さんのスタンスも様々。同人誌をイベントで頒布しつつ、同じ作品をネットで公開している方もいます(ネット公開の旨はあらかじめお伝えした上で)。本、紙媒体を好まれる方がいる一方、ネットで見られるなら十分という方もおられるようで。

いつまでイベント中止や自粛が続くのかわかりませんが、作品を完結させたいという気持ちは、同人をはじめた当初から変わりません。遅筆ですが…(汗)
作品は生き物のよう。描くほどに思いもよらぬ方向に芽を出し、なるべく剪定してもニョキニョキ伸びます。それを必死にまとめたり、まとめなかったりしつつ、描いている当人は、時に楽しく、時に苦しく七転八倒しています。

話が逸れました。
作品はネットで公開しつつ、同人誌は記念的に少部数作り、代わりにグッズや短編などをイベントで頒布するのも選択肢のひとつかな?と考えています。今後の世の中と自分の状態を考慮して、ですが。

私はやはりイベントが好きです。ネットでは誰が自分の作品を読んでいるのか、いまいち実感がわきません。イベントでスペースにお越しくださる方を肉眼で確認しますと、「いらっしゃる…!」と実感します。半信半疑な子どもの元に、本当にサンタクロースが来たような気持ちです。ほんとにいたんだー!!!
だいたい寝不足(イベント前になると過度の緊張でナーバスになる)でヘロってますが、テンションはブチあがってます。

それも当たり前のことではなく、イベント運営さん、印刷所、医療関係者さま、多数の「顔も知らぬ名も知らぬ」方のおかげであったと、改めて思いました。お越しくださる方も、もちろん含めて。ありがとうございます。

私は「創作>>>>プロデュース」に偏りがちです。「どのように作品をアピールすれば、読んでくれる人と作品のマッチングがうまくいくか」、効果的な宣伝が苦手です。その辺のさじ加減が、いい歳していまだにわからない(手遅れかよ)。
自分の作品の拙さは嫌でもわかるので、「ダメだ!!こんなものを人目にさらしてはいけない!!」と悶え、はた目から見るとオメーは何がしてーんだよという醜態を…。すみません。
とはいえ、読んでくださった方が楽しんで、明るい気持になってくださるのは、やはり大変にうれしく、ありがたいです。
実はTwitterにて中華言語圏(台湾かな?)の方から、作品の一部を翻訳してシェアしたいですという申し出を受け、一部を翻訳していただきました。ありがとうございました。

 

 

 世界中どこもかしこも気の滅入る状況ですので、見かけた人がちょっと笑って元気になってくれたらいいなという気持ちで了承しました。かくいう私も、華語圏の方の「何でサキュバスが変身する時にいちいち排気ガスが出るの?(意訳)」というコメントに、ひとり腹を抱えて笑いました。ほんとだよ。何でだろうね。あのガス何なの。作者にもよくわからないよ。


そんな感じで、ちょっと笑ってまた生活に戻るような、気分のインターチェンジとかジャンクションみたいな場を作れたらいいなと思います。貧弱語彙力…。
非常にふわふわしたイメージかつ、場作り不得手ですが、少しずつそういう方向性に舵をきっていくかもしれません。まだ具体的に何をどうするのか、まったく決めてないのですが。ともかく、楽しむことを忘れないよう、過ごしていきたいです(小学生の作文か…)。