2020年を創作で振り返る

今年も残すところ数日となりました。2020年もたくさんの方々にお世話になりました。ありがとうございます。

こちらの企画に参加させていただきました。

 これを機に、2020年を創作に焦点をあて、振り返ろうと思います。
同人活動については、ひとつ前の記事(以下リンク先)にまとめてあります。

cradle.hateblo.jp


上記の記事はより企画のテーマ「創作と新型コロナウィルス」に沿う内容かもしれません。記事の途中から文字が小さくなっています。HTMLのタグを調べてみましたが、いまだに原因がわからず。読みづらくて申し訳ないです。

Q:ひるねむとは何奴か
A:イラストと漫画を描きます。4年前にコミティアでサークル参加デビューしました。以降、ラブコメやギャグなどを描き、不定期にコミティアに参加しております。作品は一部こちらでお読みいただけます。

www.pixiv.net

cradle.sitemix.jp

同人誌の刊行スピードは、一年に一冊出たら御の字。遅筆です。

2020年に描いたイラストはこちらにまとめました。

shinchoku.net

一部抜粋。

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背景までちゃんと描いている絵は、年のはじめで途絶えています。以降はカラーイラストの塗り方を忘れない程度に、ちょこちょこ描いています。らくがきが多い。

制作進行中の漫画
10月の終わり頃から、2019年4月以降放置していた漫画のペン入れをはじめました。過程はこちらに記録しています。

shinchoku.net

ネームと同時進行でペン入れをしているので、総ページ数は未定です。今のところ45ページのペン入れをしています(コマによって抜けあり)。トーン、効果等はまだ終わっていません。「とりあえず線画」の所存。

2020年に完成させた漫画については、こちら。

 今年は世間的にも私生活でも忙しなく、「このまま創作をやめてしまおうか」と思うこともありました。完全に筆を置く結果にならなくてよかったなと、今は思います。

以下は今年描いた漫画に関するよもやま話。

春先は、混沌とした世の流れに惑うばかりでした。まずは自分にできることをしつつ、自分の感情に振り回されすぎないように、自分に向き合う必要があると感じました。情緒不安定で家に引きこもり、それを家族やまわりの人にぶつけてしまう事態は避けようと。
そのために、タロットに手を出してみたり。手を動かし、未知の趣味を習得しようとすることは、けっこう気晴らしになりました。

 

ミカン漫画www.pixiv.net

みかん漫画を描いたのは、2月の終わり。私が主に描いているラブコメ漫画のキャラクターふたりは、いつまで経ってもそれらしい進展なし。それならいっそ、こんな時期だからこそ(?)、少しばかりイチャついてもらおうと思いました。

 

 仏像と敬称の話を描いたのは、8月はじめ。世の混乱に翻弄された私は、なぜかしきりに仏教関連の言葉を調べていました。目に見えるものに触れられなくなると、目に見えないものに触れたくなるのやも知れません。
お釈迦様曰く「生まれを問うことなかれ、行いを問え」。
さて、当方の創作には僧侶と、悪魔(サキュバス)が登場します。僧侶にとって、相手は生まれも育ちも魔界の悪魔。もし僧侶がそんな悪魔と「わりない仲」になるならば、僧侶は悪魔をどんな心持ちで見ているのか。ここらでひとつはっきりさせようじゃないか。そう思い至りました。

 

 井戸の円盤を描いたのは、8月の終わり。この作品は落語を聞きながらタロットを眺めていた時に、思いつきました。
落語の演題は、お気に入りの「井戸の茶碗」。井戸から出てきた茶碗の話ではありません。ある浪人が毎日使っていた湯呑み「井戸の茶碗」が、実は…というお宝鑑定団めいた、おめでたいお話です。
円盤は、その頃じわりとはまっていたSF映画の影響。
「NY東八番街の奇跡」もまた、お気に入りの作品です。なんだかあの映画の登場人物は、落語に出てくる「長屋の人々」のように見えます。
「歌声に反応する円盤」は、「未知との遭遇」から。
作中の円盤…ペンタクルは、タロットでは物質的価値観を表します。コインと表記されることも。形あるものの象徴。
落武者の幽霊や、悪魔が知らない未知の存在があるとするなら、どんなものかしら。私の頭のなかで、未知=井戸の茶碗(物質的価値が不明だったもの)=ペンタクル=UFO(円盤)という図式ができあがりました。つぎはぎもいいところです!未知と未知との遭遇を、描いてみたかった。楽しかったです。

 

 9月下旬に描いたのは、「オン・ステージ」というお話。当方の創作に登場する、猫みたいな悪魔(悪魔ブエルを参考にしています)のお話を、描きたく思いまして。彼の過去には既にちらりと触れていましたが、何分私の作風は勢い任せなもので…。も少していねいに描いてみたいと。それに加え、キャラクターどうしの関係性を深めつつ、悪魔の天敵である天使について、創作上の設定も盛りこみたかった。
次の話につながる短編です。これを描かなければ次の話に手がつけられない…と思いながら描きました。

現在、「とりあえず線画」マインドでゆるく進めているお話は、先述の僧侶が活躍する予定です。彼には他のキャラクター…落武者の幽霊や悪魔のような、ファンタジックな属性はありません。一応、「物に触れるとそれにこめられた心を知ることができる」という技能(?)はあります(サイコメトラーEIJI、好きでした)。まわりと比べると、決してバトルの面で強いキャラクターではありません。そんな彼がメインになるバトルものになりそうです。完成は年を跨ぎそう。ぼちぼちやっていくつもりです。

今年も創作を続けることができて、よかったなと思います。
実は、昨年の夏頃から「白紙を前にしても、描く気が起きない」ことに悩まされていました。おそらく心身の疲労が原因。大好きなことを楽しめないのは、とてもつらいです。「どうして好きなことなのにできないのだろう?」「私の『好き』はこの程度だったのか…」と、むやみに精神論に頼り、さらに悪循環に。
そこへ、突然のSTAY HOME。動揺しつつ、家でできる他の趣味を開拓するステップを経て、また創作ができるように回復してきました。

店頭で手に取った時は「これがあれば、しばらくは紙の心配をせずにたくさん描ける」とうきうきした、無地のノート。白紙が埋まらないまま、ぱらぱらめくっては「無駄な買い物だったかもしれない」とがっかりしていました。今、そのノートには、再びラフやらくがきが描かれています。
絵が描ける。うれしいです。

来年の抱負
構想したまま放置している話を描く。創作にチラッと登場させたまま放置しているキャラクターたちの話を、形にしたいです。それから、総集編2を(自分用に)作りたい。
具体的な数値や、イベント参加は設定していません。ゆるゆる楽しく、自分の「好き」の回復を見守りたいです。
「普通は」という殺し文句が通用しなくなった今年、私のなかにあった「かくあるべし」も淘汰されました。イベントありき、〆切ありきの創作から、「描ける時に描く」を繰り返す、さらにのんびりしたスタイルに変わりました。
なんだか、着ぐるみを脱いだような気持ちです。2021年は軽やかに「好き」「うれしい」「楽しい」と戯れながら、生きていきたいです。